「五月藤江」の仕事

五月藤江

俳優、五月藤江(さつき・ふじえ)の出演作をリストアップする。Webで検索をかけても情報は多くはない。個人のサイトで比較的詳しく調査されているものがあったのでリンクを張っておく→コチラ。どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃったら、是非お知らせください。

筆者が五月藤江を初めて意識したのは『九十九本目の生娘』(1959年、新東宝)。この何とも言えない意味の分からないタイトル、そして水車に逆海老反りに縊りつけられた女性の脇でほくそ笑んでいる老婆のスチール写真に目が釘付けになったのである。そう、この老婆こそが五月藤江その人だったのだ。映画本編にはスチール写真のようなシーンはなかったのがくれぐれも残念。

このリストは、筆者が映画を観て見つけた(確認した)ものであるので勘違いがあるかもしれない。未見の作品は未掲載。おかしな点があれば情報をお寄せいただければ幸いである。

・作品名は公開日(確固内の日付)の昇順にソートしています
・製作会社が複数ある時は「=」を区切り文字としています
・外国映画は2行目に原題をイタリック体で表示しています

作品名
【映画】





説明
月よりの母
(1951/8/24、新東宝=青柳プロ)
× 養老院入居者
東京のえくぼ
(1952/7/15、新東宝)
× 金婚式を迎えるお婆さん
浅草四人姉妹
(1952/8/7、新東宝)
× 地震が起きた後に集まった蝶子たち街の人の中に五月藤江っぽいおばさんがいる
風雲七化け峠
(1952/8/14、新東宝=綜芸プロ)
× 飴売り(永田靖)が宿屋の土間で歌っているのを眺めている宿屋の奉公人
足にさわった女
(1952/11/6、東宝)
× さや(越路吹雪)の両親の法事の後の食事のシーン、出席者の中央で(高堂国典の左側)色々と語る婆さま
明日はどっちだ
(1953/7/28、新東宝=エイトプロ)
《五月藤江》。新橋演舞場にやって来る佐庭(池部良)の使いの老婆
女の暦
(1954/6/8、新東宝)
《五月藤江》。産婆(回想シーン)
母の秘密
(1954/6/15、新東宝)
× 千代(轟夕起子)が娘のことを調べるため上京した時、道を尋ねる主婦。割烹着姿
東京ロマンス 重盛君上京す
(1954/6/22、新東宝)
× × (1)遊覧バスの乗客。序盤、上野公園の西郷像前の広場から下の通り(現・ヨドバシカメラ方面)を見物している。和服
      (2)中華「第四楼」の客。中盤、歌のサービスで大盛況シーン。お客が列をなして立ち食いでラーメンをすすっている。和服、左利き
かくて夢あり
(1954/6/29、日活)
《五月藤江》。高見沢義文(小林桂樹)の下宿「有明荘」のおばさん。序盤でアパートまえで義文に電話を取り次ぐ。割烹着に頭には手拭いを姉さん被り。日活作品で見かけるのは初めて
石中先生行狀記 青春無錢旅行
(1954/8/24、新東宝)
《五月藤江》。腹痛で苦しむ石中(和田孝)を介抱してくれる婆様。「巳年生まれの女童の小便を飲ませると治る」と言って女の子を探す
慈悲心鳥
(1954/11/15、新東宝)
× × 会社に詰めかけてきた出資者の一人。和服姿。他の人たちと担当者に出資金の返済を求めているようだがはかばかしい答えが得られないので困っている
明治一代女
(1955/1/22、新東宝)
× 《五月藤江》。木賃宿(商人宿)の女将。終盤、お梅(木暮実千代)の探索に来た刑事に宿帳を見ながら応対している。台詞なし(何か喋っているようだが聞こえず)
一寸法師
(1955/2/12、新東宝)
《五月藤江》。しもたやの老婆
俺も男さ
(1955/3/14、新東宝)
× × 街角の歩道上で店を出す新聞雑誌売り。多美子(筑紫あけみ)が立ち寄ってトピックニュースを購入する。アップのシーンがないので自信なし
番場の忠太郎
(1955/3/29、新東宝)
《五月藤江》。茶店の婆さん。中盤、青木一作(森繁久彌)がおぬい(桂木洋子)にからむ護摩の灰を蹴散らすシーン
麥笛
(1955/5/3、東宝)
《五月藤江》。志村喬が住職の寺の参拝客。先客のお松(越路吹雪)に話しかける
悪魔の囁き
(1955/5/31、新東宝)
《五月藤江》。婆や
下郎の首
(1955/7/26、新東宝)
《五月藤江》。小屋者お花(三味線弾き)。下郎(田崎潤)が踊るときの三味線弾き。フガフガいう合いの手を入れる。鼻の部分にマスクみたいのをしている。鼻が欠けているようだ
花真珠
(1955/8/22、新東宝)
× 引揚げてきた人々の休憩所にいる婆様
風流交番日記
(1955/11/8、新東宝)
× バタ屋の船上結婚式の列席者
真昼の暗黒
(1956/3/27、現代ぷろだくしょん)
《五月藤江》。青木の老婆(青木庄市の祖母)
女優
(1956/11/27、近代映画協会)
《五月藤江》。<出演箇所不明>
人形佐七捕物帖 妖艶六死美人
(1956/12/11、新東宝)
《五月藤江》。「春乃屋」の婆さん。茨木屋鵬斎(市川小太夫)が帰ろうとするシーンで顔に傷のある男(沢井三郎)が見張っていたと注意を促す
長崎の子
(1956年、共同映画社=新東映画社=新文化映画社)
《五月藤江》。原口チサ(原口信夫の祖母)。駄菓子屋を商う
「青春万歳」より 源平恋合戦
(1957/6/11、新東宝)
《五月藤江》。金森菊次(高島忠夫)の母親
スーパージャイアンツ 鋼鉄の巨人 怪星人の魔城
(1957/10/1、新東宝)
《五月藤江》。家政婦の婆や
ひばりが丘の対決
(1957/10/15、新東宝)
《五月藤江》。高尾村村長(小倉繁)夫人。全編にかけて3〜4回登場する。役人(山田長正・千葉徹)が訪れた時の出迎え場面など。村長夫人だが、婆やみたいな感じがする
純愛物語
(1957/10/15、東映)
× 《五月藤江》。少年院の卒院祝いの食事会に集まる院生の家族。皆と一緒にお赤飯を食べている。和服
銀座のしいのみ
(1957年、東映教育映画部)
《五月藤江》。観光客のお婆さん。仁丹みたいな銀の粒を甘い仁丹という
毒婦高橋お伝
(1958/2/24、新東宝)
《五月藤江》。古賀陣十郎(中村彰)と娘のおみつ(大関啓子)の長屋のお向かいさん。中盤と終盤に登場。一人でいるおみつの世話をしてくれる。位牌の前で目を腫らしている。情のあるお婆
新日本珍道中 西日本の巻
(1958/6/15、新東宝)
《五月藤江》。<出演箇所不明>
姑娘と五人の突撃兵
(1958/6/22、新東宝)
《五月藤江》。秀麗(三ツ矢歌子)の老婆
亡霊怪猫屋敷
(1958/7/13、新東宝)
《五月藤江》。石堂左近将監の老母。化け猫に取り憑かれて飛んだり跳ねたりする(おそらく吹替)
大東亜戦争と国際裁判
(1959/1/3、新東宝)
× × 終盤の極東国際軍事裁判の傍聴人。ちゃんとしたよそ行きの和服姿。最前列に着席。被告の家族かもしれない
カックン超特急
(1959/1/15、富士映画)
《五月藤江》。平助(由利徹)の母親。序盤で複数回登場。「あーうー…」と訳の分からない言語を喋るが平助がすぐに通訳してくれる。他の家族には理解できない。着物姿
女間諜 暁の挑戦
(1959/2/3、新東宝)
× 《五月藤江》。阿片窟みたいなところの世話する老婆
荷車の歌
(1959/2/11、全国農村映画協会)
《五月藤江》。茶店の婆さん(セキがオト代を連れてお遍路してるとき立ち寄った茶店)
戦場のなでしこ
(1959/2/25、新東宝)
× × 看護婦長代理の母親(回想シーン)、墓参りしてるのは五月藤江に似ているが…
女吸血鬼
(1959/3/7、新東宝)
《五月藤江》。地下城に住む白髪の老婆。終盤に登場。主人である吸血鬼(天知茂)が掟を破ろうとするのを諫めるが、逆鱗にあう
からたち日記
(1959/4/14、歌舞伎座)
× 《五月藤江》。おばさん
無警察
(1959/4/17、新東宝)
《五月藤江》。今泉家の婆や
影法師捕物帖
(1959/4/29、新東宝)
× ある長屋に「貼り紙があるぞ」と触れて回る声に家から飛び出してきて駆け寄る老婆。後姿しか写らない(横顔すら見えないが)が、後頭部の形や背格好、駆け寄る動作がそっくり
「印度洋にかゝる虹」より 静かなり暁の戦場
(1959/9/4、新東宝)
《五月藤江》。<出演箇所不明>
九十九本目の生娘
(1959/9/11、新東宝)
《五月藤江》。あざみ(松浦浪路)の母親
東海道 弥次㐂多珍道中
(1959/12/27、富士映画)
《五月藤江》。丸子の茶店のお婆
警視庁物語 聞き込み
(1960/6/21、東映)
《五月藤江》。松木うめ(弟の捜索願を出す婆様)
松川事件
(1961/2/3、松川事件劇映画製作委員会)
《五月藤江》。赤間勝美(小林弘治)の祖母ミナ。「ばばちゃん」と呼ばれる
荒原の掠奪者
(1961/5/3、新東宝)
《五月藤江》。<出演箇所不明>
ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども
(1961/8/13、ニュー東映)
《五月藤江》。土門家の婆や。全編通して登場。健吉(片岡千恵蔵)が生まれた頃から43年間奉公している
警視庁物語 12人の刑事
(1961/9/13、ニュー東映)
× × 松島の遊覧船乗り場で魚介類を売っているおばちゃんの一人
ゲンと不動明王
(1961/9/17、東宝)
× 池で釣りをするオッチャン(千秋実)とゲン(小柳徹)に話しかける婆様は、五月藤江に似ているが…
狂熱の果て
(1961/11/1、佐川プロダクション)
× 《五月藤江》。健次(松原緑郎)が葉山の別荘に行く途中、海辺の道で轢かれる老婆
はだかっ子
(1961/11/22、ニュー東映)
《五月藤江》。久雄(大場健二)の祖母。久雄は病気療養中で、その世話をする。序盤の犬殺しの場面、久雄の形見分けの場面等複数回登場
野盗風の中を走る
(1961/11/22、東宝)
《五月藤江》。食べる物がなくて猫を煮て食べている老婆
にっぽんのお婆ぁちゃん
(1962/1/3、M.I.I.プロダクション)
× くみ(北林谷栄)の行方を捜す青木(市原悦子)が立ち寄った部屋で風邪で寝こんでいる老婆
警視庁物語 全国縦断捜査
(1963/6/14、東映)
《五月藤江》。息子が犯人の餌食になると警察に申し出る老女
次郎長三国志 第三部
(1964/2/8、東映)
《五月藤江》。豚松(佐藤晟也)の母親
明治大帝御一代記
(1964/9/21、大蔵映画)
《五月藤江》。出征兵士の祖母
にっぽん泥棒物語
(1965/5/1、東映)
《五月藤江》。高橋はな(佐久間良子)の母親
おんな番外地 鎖の牝犬
(1965/10/15、東映)
《五月藤江》。藤崎とき枝(藤崎悦子の母親)
恐山の女
(1965/10/30、松竹=フレンド・プロ)
× × 口寄せするイタコの婆ちゃん、よく似ているが…
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