女優、原ひさ子（はら・ひさこ）の出演作をリストアップする。演劇人生の出発は前進座から。旧芸名は「原緋紗子」、「原緋沙子」 、「原久子」 。基本的にノンクレジット出演はほとんどない。
『悪魔の手毬唄』（1977年、東宝）で手毬唄を歌う老婆役はなんだか見たことある人、誰だろうと思ったのがこの役者を意識した始まり。私の映画鑑賞の中ではあまり出演作は多くはないが、ウィキペディアによると70～80本ほど出演しているようだ。
このリストは、筆者が映画を観て見つけた（確認した）ものであるので勘違いがあるかもしれない。未見の作品は未掲載。おかしな点があれば情報をお寄せいただければ幸いである。
・作品名は公開日（確固内の日付）の昇順にソートしています
・製作会社が複数ある時は「＝」を区切り文字としています
・外国映画は2行目に原題をイタリック体で表示しています
| 作品名 【映画】 |
台 詞 |
ク レ ジ ッ ト |
説明 |
|---|---|---|---|
| 人情紙風船 （1937/8/25、P.C.L.映画製作所） |
○ | ○ | 《原緋紗子》。おてつ（源公の女房、貧乏長屋の住人） |
| 阿部一族 （1938/3/1、東宝映画＝前進座） |
× | ○ | 《原緋紗子》。一太夫（市川進三郎）一家が阿部屋敷にやって来たシーン |
| 大日向村 （1940/10/30、東京發聲映画製作所） |
？ | ○ | 《原緋紗子》。水原藤太（林幹）の娘 |
| 幡隨院長兵衛 （1940/5/29、南旺映画） |
？ | ○ | 《原ひさ子》。お茶屋の場面はなかったような気がするが… |
| 姿三四郎 （1943/3/25、東宝映画） |
× | × | 警視庁武術大会の観客。矢野正五郎（大河内傳次郎）の真後ろに着席。銀縁眼鏡、和服 |
| 愉しき哉人生 （1944/1/27、東宝） |
○ | ○ | 《原緋紗子》。全編を通じて登場するが、アップになるシーンはない。複数人集まっているシーンで何か喋っていたような… |
| わが靑春に悔なし （1946/10/29、東宝） |
？ | ○ | 《原緋紗子》。糸川（河野秋武）の母 |
| 或る夜の殿様 （1946/7/11、東宝） |
× | × | ラストシーンのタイラ・キイチロウ（長谷川一夫）が山泉楼を発つ場面でお見送りする和服の婦人。2～3カット写る。Web上の情報では、住（福本重兵衛の妻） |
| 名探偵ヒロシ君 （1947年、東宝教育映画） |
○ | ○ | 《原緋紗子》。ヒロシ（髙崎直典）の母親で二郎（小宮山清）の養母。子供の洋服を繕っている。眼鏡あり、和服 |
| 春の饗宴 （1947/12/30、東宝） |
？ | ○ | 《原緋紗子》。クレジットはあるが出演箇所は見つからない。カットされた可能性あり |
| 機関車小僧 （1949年、東宝教育映画） |
○ | ○ | 《原緋紗子》。明（二口信一）のおじ・鍛冶屋（大町文男）の妻。両親がいない明はこの家に預けられている |
| 青い山脈 （1949/7/19、東宝＝藤本プロダクション） |
○ | ○ | 《原緋紗子》。女学校教師。島崎先生（原節子）の行動に対して応援の言葉を述べる |
| 續 青い山脈 （1949/7/26、東宝＝藤本プロダクション） |
× | ○ | 《原緋紗子》。女学校教師、理事会に出席 |
| どっこい生きてる （1951/7/7、新星映画社＝劇団前進座） |
○ | × | 毛利修三（河原崎長十郎）のために金を貸すニコヨン仲間 |
| 原爆の子 （1952/8/6、近代映画協会＝劇団民藝） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。初めに訪ねた男の子（父親が臨終）の近所の主婦 |
| 縮図 （1953/4/8、近代映画協会） |
？ | ○ | 《原緋紗子》。栗栖家の婆や |
| 夜明け前 （1953/10/13、近代映画協会＝劇団民藝） |
？ | ○ | 《原久子》。謙吉（宇野重吉）の母親 |
| 太陽のない街 （1954/8/24、新星映画社） |
× | ○ | 《原ひさ子》。おきみ（岸旗江）の母親。中盤、おきみが身売りされたと聞いて高枝（日髙澄子）がおきみ家にやってくる場面。寝たきりの病人。台詞はないが、お君のことを嘆き悲しむ |
| 狼 （1955/7/3、近代映画協会） |
× | ○ | 《原緋沙子》。保険外交員合格者の中のひとり |
| 夜あけ朝あけ （1956/9/7、劇団民芸） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。村人。次女が入学したとき父兄控室で会話するシーン、野外での映画上映会の観客の2箇所に登場 |
| 8時間の恐怖 （1957/3/6、日活） |
？ | ○ | 《原ひさ子》。病気の娘を見舞うために上京する夫婦。夫役永井柳太郎 |
| 永遠に答えず （1957/6/11、日活） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。塩釜の小峯家の家族or婆や？、いつも台所仕事をしている。中盤の小峯宏（葉山良二）出征の壮行会シーン、終盤の宏の婚礼の日のシーンに登場する |
| 十七才の抵抗 （1957/7/30、日活） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。長谷川哲次（津川雅彦）の母親。中盤で長谷川宅を訪れた哲次の友人たちにサイダーを運んでくる |
| カナリヤ先生と子供達 （1958年、中川プロダクション） |
？ | ○ | 《原ひさ子》。学校の先生 |
| ハチ公物語 （1958年、第一映画） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。坂野八重子役。上野英三郎博士（高橋正雄）の奥さん。全編通して登場する。映画本編では名言しないが、史実では内縁の妻。優しそうな感じの女性。和服姿 |
| 才女気質 （1959/4/15、日活） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。轟夕起子家の離れに間借りしている。軍手織りの内職 |
| 第五福竜丸 （1959/2/18、近代映画協会＝新世紀映画） |
？ | ○ | 《原緋紗子》。山崎（松山照夫）の母 |
| 女性自身 （1962/5/22、東宝） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。自動車に轢かれそうになるお婆さん。佐原健二が身を挺して助ける |
| ある子守の詩 （1976年、大森プロダクション） |
× | ○ | 《原ひさ子》。寝たきりの祖母 |
| 悪魔の手毬唄 （1977/4/2、東宝映画 ） |
× | × | 手毬唄を唄う婆様 |
| 黒い雨 （1989/5/13、今村プロ＝林原グループ） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。重松（北村和夫）の母キン。矢須子（田中好子）の祖母。農地解放によって土地を手放すことになったショックで認知症が始まり、矢須子を娘の清子と間違えている |
| 静かな生活 （1995/9/23、伊丹プロダクション） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。イーヨー（渡部篤郎）たちのお婆ちゃん。中盤のパパ（山崎努）の兄の葬儀シーン。マーちゃん（佐伯日菜子）とイーヨーと楽しげに話す。黒留袖（家紋は判別つかず）に色眼鏡 |
| 作品名 【TVドラマ】 |
台 詞 |
ク レ ジ ッ ト |
説明 |
|---|---|---|---|
| おれは男だ！ 第41話「花嫁は黒潮にのって！」 （1972/1/30、日本テレビ＝松竹） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。丹下竜子（小川ひろみ）のお婆ちゃん。序盤で竜子が帰宅した時のシーン |
| 大鉄人17 第18話「恐怖の夏休み！ 暴走する新幹線」 （1977/7/15、TBS＝東映） |
○ | ○ | 《原ひさ子》。のぞみ（馬淵里美）と姉（上田かおり）のお婆ちゃん |