トリミングは是か非か

投稿者: | 2020/05/13

今月からNHK総合テレビで40年以上も前の作品「未来少年コナン」の再放送が始まった。初回放送は1978年4月~10月。宮崎駿、大塚康生の両氏が製作に携わった伝説的アニメーションだ。

今回の再放送は「デジタルリマスター版」と謳っている通り映像はとてもきれい。40年も前の映像ではない。かなり手が加わっているように感じる。今版の最大の特徴は、16:9にトリミングされていることだ。本放送当時、テレビは4:3の画面比率だったのでそのままだとばかり思っていたので、放送を見て驚いた。基本的にトリミングは「絶対反対」の立場をとり続けている筆者だが、今回の放送を見ていて、これもありかなと思うようになった。
なぜなら、クレジットなどの文字情報がしっかりと16:9の画面に合うように配置されているのだ。よく見ると文字は当時のフィルムに焼き付けられたものではなく今回新たに作り直しているように見える。筆者が想像するに、本編映像のみをデジタルスキャンしてトリミング後に修復、文字情報を作り直して映像に合成したのではと考えている。ということは、40年前のセル画を使って現在の技術でリメイクしたともいえる。よって初回放送当時のものとは別作品とみなすことも「あり」かなと感じている。

ところで、今回のトリミングに対して宮崎駿氏などの制作に携わった方々の意見を聞いてみたい。「デジタルリマスター版」の制作には宮崎氏は加わったのだろうか?。

NHKのサイト
 ↓ ↓ ↓

http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=9289

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です